オークションに馬を最も提供してくれるのはやっぱり一口馬主クラブ。
全馬最低1勝はできると思って募集してもらっていると信じていますが、
1勝の難しさは骨身にしみています。デビューまでこぎつけるのも難しい。
各クラブ相当数を募集しているので、特に8月~9月は多数の馬をオークションに提供してくれます。
これはある種ウインウインだと思っていて、この制度がなければ50万程度で売られた馬が
200万程度で売れて一口馬主は少しでも元本回収できます。
他方で買う方も地方なら、と思える馬も多いと思いますからね。
この制度2014年から始まって2017年で丸3年ですが、ほんとに長く続いて欲しいと思います。
ウインウインの市場というのはそうそうなくならないので、続くと思いますけどね。
運営元のノルマンディー頑張ってください!
では2014年に各クラブか売られた馬の成績を見てみましょう。
イメージは社台系がダメ、それ以外のクラブの方が良いと思っていました。
理由は社台系の育成はずば抜けて素晴らしいと思うからです。
その育成を受けてダメだった馬が地方に転厩してもダメだと思いませんか。
しかしそんなことないんですね、やはり馬は難しい。
社台系クラブのオークション結果です。
1.キャロットクラブ
18頭売却→うち5頭が獲得利益(獲得賞金ー落札価格)100万超。
他のデータと比較しても概ねアベレージくらいですね。
2.サンデーレーシング
14頭売却→うち6頭が獲得利益(獲得賞金ー落札価格)100万超。
まさかのサンデーレーシングが好成績。アベレージが20%程度に対して、40%超の結果となりました。
地方に行けばノーザンファームに帰ることももうないでしょうが、それでもこんなに活躍できるとは。
3.社台レースホース
13頭売却→うち5頭が獲得利益(獲得賞金ー落札価格)100万超。
なんとなく社台本体の方が地方に向いている育成をしていると思っていたのですが、
40%弱とサンデーレーシングに惜敗の結果となりました。
ここからは大苦戦組です。母集団が少ないのでたまたまだと思いますが。
4.G1レースホース
6頭売却→獲得利益(獲得賞金ー落札価格)100万超の馬は0頭。
5.シルク
9頭売却→うち1頭が獲得利益(獲得賞金ー落札価格)100万超。
ほかのクラブと比較するとなぜか苦戦ですね。
特にシルクはノーザンが運営元に変わっていると思いますので、
母集団が大きくなってくれば、同じような結果になるのではないかと思います。
ちなみに運営元のノルマンディーは
3頭売却→獲得利益(獲得賞金ー落札価格)100万超の馬は0頭。
確かにノルマンディーは見込みがあると再ファンドを積極的に行うのでこの結果なのかもしれません。