スーパー未勝利終了後は中央からの出品馬が大幅に減少します。それはそうですよね、必然的な転厩が生じないので。
今年もそういうシーズンに突入しましたが、昨年このタイミングでサラブレッドオークションに上場されたタイミングの馬がどれくらい活躍しているかを調べてみました。なお毎回の断りになりますが、個人的に集めたデータをSQLにより計算しているため、データの正確性は保証しません。
では2017年10月から12月の落札馬のその後の獲得賞金一覧です。なお今回は中央所属馬からの出品馬かつ獲得賞金は2018年7月までのデータを使っています。データベースの更新が結構大変なので、少し古いのはご愛嬌ということで。。
では見てみましょう。
<サラブレッドオークション2017年10月_12月落札馬の結果(10月5日開催分は除く)>
落札時年齢 | 獲得賞金×0.75>落札価格:〇
獲得賞金×0.75<落札価格:× |
該当頭数 | 総落札価格 | オークション後総獲得賞金 |
---|---|---|---|---|
2歳 | × | 18 | 1,311 | 716 |
〇 | 7 | 620 | 1,426 | |
3歳 | × | 16 | 1,892 | 797 |
4歳 | × | 14 | 1,657 | 274 |
〇 | 5 | 542 | 1,057 | |
5歳 | × | 9 | 1,015 | 479 |
〇 | 1 | 51 | 76 | |
6歳 | × | 5 | 1,014 | 200 |
〇 | 2 | 161 | 277 | |
7歳 | × | 1 | 183 | 93 |
〇 | 2 | 329 | 626 | |
総計 | 80 | 8,775 | 6,022 |
年齢別の格差が凄い
なんと3歳は全く奮わない結果となってしましました。スーパー未勝利後に出品されている馬の中には500万以下にも挑戦するくらい実力があると思われる馬もいると思うのですが大苦戦です。但し落札から8か月程度しかたっていないので、来年データを取れば盛り返している可能性もありますが。
逆に秀でいているのが2歳です。2歳は全25頭が出品されていますが、仮に全頭数を買っていれば、獲得賞金を上回ることができます。なかなかですよね。また高齢の7歳も良い結果を残しています。7歳にもなれば環境の変化に動じず、今まで通りの実力を発揮してくれるからでしょうか。
一番生きが良いと思われる4歳は稼げている馬と稼げていない馬の落差が激しいですね。×にカテゴライズされている頭数全14頭で賞金は280万円程度ですから、一頭あたり20万円程度しか稼げていない計算になります。5歳もおそらくサンプル数が集まれば同様の結果になるのではないかと思うのですが、4歳より大苦戦です。。
活躍した2歳馬の過去の戦績
そうはいってもサラブレッドオークションに出てくる2歳馬って買いづらくないですか?1着馬から3秒遅れ連発の馬が多く、正直触手が伸びづらいと思います。
そこで、既に落札価格以上の獲得賞金を稼いでいる馬の過去の戦績を見てみましょう。
トーセンアンタレス:ダ1200m 1着馬から5.0秒
シービジョンズ:芝1,400m 1着馬から6.9秒
アサヒキリ:ダ1,400m 1着馬から2.2秒
コスモハーキュリー:芝1,400m 1着馬から1.7秒(ダでは5.5秒)
コスモロッソ:ダ1,400m 1着馬から2.0秒
ライトストーリー:芝2,000 1着馬から2.3秒
マロンスライム:ダ1,600 1着馬から5.4秒(ダ1,150mで1.9秒差あり)
正直凄い戦績ですよね、、なおこの順位はプラス金額順に掲載しているのですが、トーセンアンタレスが1位なんです。新馬戦で5秒離されてるんですが、、そうなんです。
この中で唯一入着実績があるアサヒキリなら落札する勇気があると思うのですが、特に上位2頭は厳しいですよね。。コスモハーキュリーもダートではぼろ負けしていると地方に持っていくの怖いなと思いますし。
結論としては直前の戦績にとらわれ過ぎない方が良いということでしょう!(人間の心理として難しい気がします。。)